ダイナ

ビッグ・リボウスキのダイナのレビュー・感想・評価

ビッグ・リボウスキ(1998年製作の映画)
4.3
同姓同名による勘違い被害を発端に色んな欲望が縦横無尽にぶつかり合うクライムコメディ。ロサンゼルス一の不精者である主人公デュードは一見ヤバそうな奴に見えるものの、話が進んでいくと他にも色んなベクトルのヤバい奴等が頭角を現してくる始末。巻き込まれて散々な目に合うデュードが比較的マシに見えてくるほどの荒くれた世界観、所々バイオレンスながら笑いも誘われる部分にファーゴ感を微かに感じます。「そこまでするか!?」と言いたくなる過剰行動を起こす面子は見ていて楽しいですね。スタンス異なる新勢力が次々参戦してくる複雑さには着地点が予想つかずも、締め方は個人的には凄い好き。デュード含め登場人物達の奇行やブチギレ・グダグダ会話、脳内イメージのファンシーさやら楽しく、ギャグも笑える。特に引きドアや遺灰の下りは腹が痛くなるほど笑ってしまった!

唐突に降りかかる理不尽に出会した時、自分なら凹む。デュードは怒る、がしばらく経つとすぐにマイペースに戻る。悪態つきながらもマイペースに次のアクションを起こす彼らの生命力。ああはなりたくないけどもその図太さには憧れもしちゃったりと気楽にさせてもらえました。
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