ランボーでありたい

NARC ナークのランボーでありたいのネタバレレビュー・内容・結末

NARC ナーク(2002年製作の映画)
3.9

このレビューはネタバレを含みます

50音映画鑑賞マラソン 第23回 『な』
DVD字幕版で再見
監督・脚本はジョー・カーナハン。出演はジェイソン・パトリック、レイ・リオッタなど

<あらすじ省略>

”NARC”この言葉は向こうの映画を見てるとたまに耳にする言葉です。本来は”麻薬取締官”という意味ですが、裏社会では、”裏切り者”とかそういう隠語として使われる言葉のようです。

「スピード2」(昔TVで死ぬほどやってた記憶がある)にてキアヌの代わりに颯爽と登場したジェイソン・パトリック。つぶらな瞳に端整な顔立ち。それに似合わぬ寂しい頭髪・・。『うぁ~コイツが主人公かぁ~』とガッカリした覚えがあります。ごめんな、ジェイソン。
うって変わって、この映画のジェイソン・パトリックは最高です。「ロスト・ボーイ」とかいい映画に出てますが、この映画の彼がベストパフォーマンスだといっていいでしょう。レイ・リオッタが超気合の入りまくった演技をしていたので触発されたのでしょうか。なんか覚醒した感がありました。何はともあれ、この二人の演技合戦です。ドキュメンタリータッチの画作り・カメラワークも相まって、コイツら”本物”にしか見えません。

映像は少々やかましい箇所(後に監督と編集の手癖だと知る)がありますが、真相につながる情報の小出しのしかたや、ミスリードとなる情報の出し方は地味にではありますが巧みで、混乱することなく見ることができます。クリフ・マルチネスの音楽もかっこいいですし、一見の価値はあります。大変上質な刑事スリラー。好き。