このレビューはネタバレを含みます
原作：伊藤左千夫
木下恵介のよりうんと好き！Wの悲劇や早春物語の澤井信一郎監督作品。どこかテレビドラマっぽさはあるけど、ただのアイドル映画で終わらず原作あるからかきちんとした文芸作品の味わい。
東映×サンミュージック提携第1回作品
時代ものに歌謡曲は少し違和感あったけれど、松本隆×財津和夫の世界観と聖子ちゃんの歌声が、エンドロールで沁みまくった...。
まだあどけなさが残るデビュー翌年の初々しい一重の聖子ちゃんと、純朴で真っ直ぐな好青年の新人くん。台詞棒読みでお大根だけど透き通るような美声でカバー出来ちゃうの強みだし、アイドル映画だと思ってるので演技力など更々期待していない。2人のピュアっぽい雰囲気だけで充分。
山の斜面で足を滑らせ、きゃっ！っとかもたまらん。
当時の流行りっぽい、兄嫁や女中 嫁ぎ先の姑などの女達に "いびられまくっても耐え忍ぶ主人公" という健気な聖子ちゃんに感情移入しまくっちゃう。
意地悪だったけど結局一番の味方になってくれた女中役の樹木希林の演技が素晴らしかったな。
リンドウの押花と政夫の手紙を握りしめたまま逝っちゃうなんて...、だいぶウルっときた。
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映画館で観た2本目の作品。（人生初はドラえもん のび太の恐竜）野菊の墓との二本立てだった「吼えろ鉄拳」は暑苦しくて記憶なし。
2023-113 再見 U-NEXT
