上海十月

野菊の墓の上海十月のレビュー・感想・評価

野菊の墓(1981年製作の映画)
2.5
追悼:澤井信一郎監督で再見。本作の2年前には森下愛子が十代で堕ちまくる映画撮っている東映とは思えない爽やかな青春文芸映画。あの青年が島田正吾になるとは思えない。雨の瞽女のシーンなんかも素晴らしい。東映が育んだ撮影所のDNAを感じる作品でもある。問題は主演の2人だ。松田聖子は、ある程度勘がよく見てられるが、テレビのコントなみの演技。桑原青年は、もはや俳優に向いてない。とんねるずがコントで本作パロってたなぁ。「民さんは、野菊の墓のような人だ。」と。墓じゃないって!松田聖子の人気急上昇で公開されたが当時のナウなヤングは、聖子ちゃんで山口百恵の古臭い文芸映画やられてもという感じだった。本作で文芸アイドル映画は、終わり等身大のアイドル映画がメインとなる。ある意味読み違えた作品だ。しかし、澤井監督の手腕が認められその後のキャリアに繋がった作品でもある。
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