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野菊の墓のジャンのレビュー・感想・評価

野菊の墓(1981年製作の映画)
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坂道を駆け下りる松田聖子をスローで捉える出だし(顔の素晴らしさ)から、これはいい映画に違いないと確信すると、その後すぐにカヌーで男女がすれ違うシーンが続いて驚く。
構図における木の位置、坂の使い方、水辺の撮り方は溝口健二を想起せざるを得ないし、何でロングショットで二人を撮るのかと思ってるところに、二人の顔のクローズアップの切り返しが挟まれて虚を突かれたりして、すっかり心を奪われてしまった。
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