Qちゃん

ザッツ・エンタテインメントのQちゃんのレビュー・感想・評価

4.0
ほんとはゴッドファーザー三本目観ようと思ってたけど、めっちゃショッキングな出来事があり、気を取り直すために、無条件で気楽にテンションを上げられる映画を観たく、真っ先に想起したコレを観ることに。コレも観たいと思ってから25年くらい放置してた気がする。

MGMの50周年を記念して作られたドキュメンタリー的な作品。司会者のフランクシナトラに始まり、エリザベステイラーにジーンケリー、フレッドアステア、ビングクロスビー。。いやもう、この時代のスターたちはほんと豪華絢爛だな。この人たちが普通にカラーで本人として出て喋ってるの観るだけで感動するわ。

大好きな雨に唄えばの歌が、MGMにとってこんなにアイコニックな歌だったなんて知らなかった!トーキーのミュージカル映画一作目に使われた、MGMのテーマソングのようなものだって。

サイレントからトーキーへの移行が、劇場やブロードウェイ経験者のニーズを生み、門戸を開いた一方で、没落していったサイレント時代のスターたちと、ニーズに合わせて無理やり歌って踊らされた俳優たち。また後者のメンツが、ロバートモンゴメリー、ケイリーグラント、ジェームズスチュワートにクラークゲーブル!てかクラークゲーブルが普通にダンス上手いし!!しかもPuttin’ on the Ritz!似合いすぎだろ!

ジュディガーランドが書いたクラークゲーブル宛のラブソングが、実在スターを歌った初の歌。笑 萌えの力強し!🤣

ジーンケリー、お気に入りのパートナーにフレッドアステアをあげた。まあそりゃそうだろうな。ここ尊敬しあってるの有名だし。ジーンケリー解説で「恋愛準決勝戦」のダンス見直したら確かに前以上に「おお。。」ってなったわ。

でももう1人、ジーンケリーがお気に入りのパートナーにドナルドオコナー挙げてくれてたのが何気に嬉しい!!そだよね、良かったもん「雨に唄えば」の彼!!そんな彼は、大好きな女優にデビーレイノルズ挙げててこれまた嬉しかった!!

思った以上にエスターウィリアムズがスターでびっくりした。専用プールに、一緒に泳がされた錚々たる男優たち。笑 うち1人は旦那に。一列に並んだ帽子付きの古風な水着の女性たちが次々とプールの淵から飛び込むイメージ、彼女の「水着の女王」が元祖か!!

MGM25周年ディナーの、横テーブルを延々と見せるだけのホリゾンタルショットのインパクトよ。
MGM契約スターたちのメンツの豪華さに卒倒する。

MGMのモットー「大きなことを、正しく、上品にやれ」。これに完全に当てはまるのがと出てきたのがまたもやフレッドアステア。何回言及されんねんアステア。でも、納得すぎるわ。

そんなアステアから紹介されるのがジーンケリー。そうなんだよね、ここの絆すごい。この2人のレベル感でダンス踊れる人たちいないもん!!
ジーンケリーはフレッドアステアと違って得意とする分野がダイナミックに身体を使うアクロバティックダンス。
あ、本当にスタント全部やってたんだ。
あ、「錨を上げて」で一緒に踊ってたの、それっぽいネズミじゃなくて、本当にトムとジェリーのジェリーだったんだ。

「踊る紐育」がロケによる初ミュージカル映画。ニューヨークニューヨークのシーンがまんま「パリの恋人」のボンジュールパリのシーンと被る。

うわあ、フレッドアステアにライザミネリが新人として紹介されてる。。そして出てくるライザミネリ若い。。そうだよね、コレだって74年のフィルムだもんね。。いやあ、ほんと映画って時を超えるよね!!観てる人ほどそう思うかも!!

今更だけど、ジュディガーランドって本名じゃなかったんだ。
MGMがクーパーともう1人貸すからシャーリーテンプル貸してとFOXに依頼して断られ、代わりにジュディが出たのがオズの魔法使い。ちなみにシャーリーが断った理由が、MGM側の面接時のセクハラが原因らしい。シャーリーとジュディの対比を考えると、いまだと考えられないけどFOXの方が子役の適切な保護が出来てて、MGMは無法地帯だったのかなという感じもしたり。。😓

お、ビングクロスビーがシナトラをいじってるw

「略奪された7人の花嫁」取り上げられてて嬉しい!
個人的にはビングクロスビーもうちょっと厚めでも良かったんじゃないかと思うけど。。あとマジで「ホワイトクリスマス」取り上げて欲しかった。。

74年の時点でMGMミュージカル映画が200本。その中のベストを答えると、シナトラ曰く「MGMの人間なら答えは決まってる。『巴里のアメリカ人』だ」って、まじか。。絶対に「雨に唄えば」だと思ってたわ。。

まあ、お陰様で元気出ました。思ったよりだいぶ長かったけど。
Qちゃん

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