MGMが50周年記念に出したミュージカル映画の名シーンを集めた作品。1974年の作品だから、来年2024年には100周年バージョンが出るのかしら？
日本では戦前や戦中、戦後の時代に、目がくらむような豪華なミュージカルを作っていたアメリカの豊かさやエンタメの先進に驚く。
巨大なウェディングケーキみたいなセットの階段で歌い踊るスター、水面に浮かぶ大勢のダンサーの輪へと飛び込む女優の上からショットなど、華やかなシーンが続きます。「レオン」で映画館でワクワクしてたジャン・レノみたいな顔で楽しみました。
「雨に唄えば」や「オズの魔法使い」位は知ってたけど、クラーク・ゲーブルやエリザベステーラーも歌ったり踊ったりしていたとは。
アメリカの俳優って演技派と言われる人でも、馬に乗れたり歌がうまかったりするのは、この頃からの伝統なのね。リズは吹き替えでしたがw
ジーン・ケリーの身体能力の高さやフレッド・アステアの優雅さにも目を奪われましたが「ジュディ」を見た後では、ジュディ・ガーランドのお茶目な表情が、逆に悲しく見えました。
1960年代位までのアメリカン・ニューシネマができる前、アメリカだけではなく、世界は陽気な白人のハッピーエンドな世界で夢を見ていたのだなあ。
巴里のアメリカ人やハイソサエティなどの未見のクラシック作品も、いつか見なくては。
