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模倣の人生のdoremifaのレビュー・感想・評価

模倣の人生(1934年製作の映画)
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後にカサヴェテスが『アメリカの影』でやるUS黒人のライトスキンを30年代に一つのテーマにするかという驚き。
ただ、普通に白人女のサクセスストーリーや母娘の話としても面白く観れちゃうので、チグハグ感はかなり強い。作劇が上手くないといえばそれまでなのだけど、各登場人物のキャラクターの良さも相まって否定し難い魅力がある作品。皮肉屋のエルマーが特に良い。

デライラが看板用の表情を作らされるシーンのアップは当時は、ほのぼのお笑いシーンとして作られてたんかね。うおー、キツいってなった。後半のピオラ家出直後の白人母娘が互いを気遣って愛を確かめ合う件とかも、白人の無自覚さを皮肉ってる演出として今となっては受け止めることができちゃう。

ちょっとした移動ショット含めて撮影がかなり良かった印象。

アマプラにあるの忘れてDVDレンタルしちゃったのはミス。
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