メイマーツインズ

ふたりの5つの分かれ路のメイマーツインズのレビュー・感想・評価

ふたりの5つの分かれ路(2004年製作の映画)
4.1
【隠れた傑作⁉︎シリーズNo.47】

《”終わり〟があるから、愛は”輝く〟のか…?》

名匠フランソワ・オゾンが描く、ある夫婦の物語。フランス作品。
ソフト所有。再鑑賞。



フランソワ・オゾンの感性でリアルに描く、”愛の変遷〟。

別れからこの物語は始まる…
そして出会いまでを逆行していく。

別れ〜裏切り〜出産〜結婚〜出会い

時間軸が逆行していく流れだから、結末への伏線がより情緒的になり、胸を締め付ける…

離婚、大恋愛を経験した男女なら誰もが通った”愛の変遷〟。
どんな別れになったとしても、出会った頃のときめきと至福の時間は少なからずあったはずで…
夫婦なら出産が大きな変化となる。
父親になったことに戸惑う男性心理、母親となっても女として見られたい女性心理の描き方に奥深さがあり素晴らしい。
そして、男女の別れに対する向き合い方の違いを繊細に表現している。
世界共通で男はやはり”女々しい〟生き物…(苦笑)

フランス映画ならではの優美さに、フランソワ・オゾンの感性が溶け込んだ愛の物語。
”ブルーバレンタイン〟で何かしら感じた方にはオススメしたい逸品です。