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おしゃべりな真珠の一のレビュー・感想・評価

おしゃべりな真珠(1965年製作の映画)
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これは楽しい。好き。仲良しハイティーン女子4人組の青春群像譚。まずオープニング、高校の卒業式で歌われる“蛍の光”が金子勝美の初体験に被さるという露悪なカットバックに唖然。川津祐介の叩くボンゴの音のいかがわしいこと。狙い澄ましたセックス描写のあとは、恋に仕事に4人のなんてことなく瑞々しい人生経験が並行に展開。メイン4人のキャスティングは大変地味なんだが、それがイイ。伊東ゆかりの華のないフェイスに竹村ナナエのたどたどしい台詞回し!スチュワーデスになったゆかりの前に現れる足ながおじさん・池部良のギリ気持ち悪くない紳士ぶりと、出版社勤務の島かおりが出会う作家志望・大辻伺郎のボンクラ感がそして輝く。ホントたいしたことない話で、いいもん観たなーという拾い物。
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