最後の演説が有名だが、映画でやる必然性がないと感じさせるほど、映画の組み立てとしては弱いと思った。作品の完成度として『黄金狂時代』の足元にも及ばない。
ハンガリー舞曲の髭剃りのシーンや、風船の地球儀…
1977年の月曜ロードショーでの今作放送がチャップリン初体験。当時7歳だった自分はドリフターズを見るのと同様に「面白い人」としてチャップリンを認識する。当然今作の作られた背景など知る由もない。以後も…
>>続きを読むヒトラーを風刺した内容の、チャップリン初のトーキー映画。
ラストの彼のスピーチが当時のものとは思えない内容で、先見の明に感服させられる。
ただ、VFXに慣れた世代からすれば映像的に物足りない感じ…
戦争あるいはナチズムを徹底的にコメディ化することで鋭い批判が生まれる。ヒトラー存命時にこんな作品を発表してしまうチャップリンの度胸というか、純粋過ぎるほどに個人を糾弾する姿勢には頭が下がる。ラブスト…
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