老朽化のため2024年3月に閉館の中州大洋劇場にて。
閉館日前日の3月29日に行ってきました。
『独裁者』はヒトラーとナチス高官らを架空の人物に置き換えて強烈に皮肉った作品です。
しかも制作は1940年、第二次世界大戦の開戦直後です。
チャップリンがヒトラーにケンカを売った、と言ってもいいのではないでしょうか。
圧巻の演説シーンでは、現代の独裁政治に重なる部分も。
劇場内には拍手をされるお客さんもいらっしゃいました。
これを超える反戦映画にはまだ出会っていません。
満席のシアター1で大洋ファンの皆様と笑いと涙を共有出来る貴重な体験でした。
劇場名物のチャップリンの看板でお出迎えされることもこれが最後かと思うと感慨もひとしおでした。
2024/03/29 中洲大洋劇場
↓前回の鑑賞レビュー
『ジョジョラビット』をみた流れで急に見たくなって。
ふと頭に浮かんだ映画がすぐに自宅で見られるなんて、
サブスク時代の到来には感謝しかありません。
地球儀の風船と戯れるシーンはドキッとさせられますね。
いつ見ても私が1番笑っちゃうのはナパロニがめっちゃ低い椅子に座らされるシーンです。
そして、壇上にあげられた時の演説は圧巻。
ずっとコメディタッチだったのに、急に雰囲気がガラッと変わる。
全校集会でふざけていた男の子たちも急に動きを止めてしまうような、
街中を行き交う人々が思わず全員立ち止まって聞き入ってしまう街頭演説のような、
ものすごく人を引き付ける力強い演説です。誰もが聞き入ってしまうでしょう。
アメリカでの公開は1940年。ドイツと同盟国だった日本では20年たってようやく見られるようになったとか。
平和な日本でもこんな時代があったんですよね。
映画を愛するすべての人の教典にしたいくらいです。
2021/06/19 Netflix