ひとで殿

独裁者のひとで殿のレビュー・感想・評価

独裁者(1940年製作の映画)
3.0
年間映画200本チャレンジ97本目

私はこれまでに白黒映画をしっかりと観た事がありませんし、チャップリンの映画ももちろん観た事はありませんでした。

喜劇王という2つ名だけしっていたチャップリンでしたが、今でもクスッと笑えるような喜劇があったり、当時民主主義を愛する人々の敵であった、時の独裁者ヒトラーを痛烈に批判する二面性があったりと、常に自由と平和、平等を求めた心優しきひとだったのだなとこの映画から感じました。

物語の内容はチャップリン演じる独裁者と理髪店の店主の二視点で進んでいき、理髪店の店主はユダヤ人だったために、独裁者からの迫害を受けたりと散々な目にあわされていました。

こんな暗い物語でも、チャップリンの力によっておもしろおかしく制作されており、ヒトラーを模した、チャップリン演じる独裁者は間抜けな笑いもので、物語終盤では"世紀の6分間"と呼ばれる伝説的なスピーチがあったりと個人的には素晴らしい映画であったと思います。
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