Motoki

独裁者のMotokiのネタバレレビュー・内容・結末

独裁者(1940年製作の映画)
4.3

このレビューはネタバレを含みます

ナチスによる独裁政治とユダヤ人迫害を痛烈に描くと共に、時には喜劇、ラブストーリーも織り込み、ナチスドイツへの批判を大々的に表明した作品。
アメリカが本格的にドイツと敵対する以前の作品なのに、まるで戦後に作られたようにも思えてしまうこの映画からは、チャップリンという人間の先見性と映画人としての偉大さを感じざるを得ない。
かの有名なラストの演説は、突如チャップリン本人が乗り移ったようで違和感を感じるが、当時のチャップリンの立場がよく分かると共に、民主主義に寄り添い雄大な理想を掲げるその内容は、今の時代においても色褪せず、普遍的で素晴らしいものでした。
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