チャップリン生誕祭で念願のスクリーン鑑賞。笑って泣ける最高の映画だった。
偉大な役者=チャップリンの認識はあったけど、なんせ作品は未鑑賞だったのでどう凄いのか、まではこれを観るまで分からなかった。
スクリーンに表れた彼は身体を自由自在に操り、ミリ単位で顔を動かしながら千変万化の表情を見せる。天才であり努力家、スポットライトを浴びるに相応しい人だった。
今回は一人二役だったので、彼の表現力を存分に発揮できたのではないだろうか。
独裁者は時の人ヒトラーを彷彿とさせるが、冷酷な面からは想像できない面白いことをしでかすので、笑いが止まらない。あの有名な演説さえも笑いに持っていくなんて凄い。
床屋は善良な人間だが、独裁政権下では彼のような人が正義を求めて命を落としがちなので、そうならないかハラハラした。シュルツ閣下や仲間たちとの交流場面が凄く良い。
ハンナとの呼吸が抜群に合ってると思ったら、実生活ではまさかの夫婦だったなんて。他作品でも共演してるので、今から観るのが楽しみ。
何故一人二役を演じたのか疑問だったけど、最後に合点がいって鳥肌。平和演説は、後世に残すべき名演技だった。感動した。
今まさに戦争をしている国のトップに聞かせたい。