「フォーエバー・チャップリン チャールズ・チャップリン映画祭」より3本目。
今回チャップリンの代表作を続けて観て、彼の作品には痛烈な社会批判や諧謔精神があったとしても、それを凡庸なロマンスやヒューマニズムで台無しにする傾向があると感じた。(もちろん好きな人はそこにこそ感動しているのだろうが)
本作にしても、一般的には映画史に残る名シーンと言われるラストの演説など空虚な理想論すぎてまったく心に響かない。これならサシャ・バロン・コーエンが本作をパクった『ディクテーター』のほうがよっぽどマシだと思うし、端的に自分はチャップリンの作風が全然好みじゃないんだろうな。