あの時代にこの作品を作ったチャップリンって本当に凄い。
今の時代を生きる人でこんなふうに作品を作れる人間が果たしているだろうか…。
私にはできないと思う。
こんなふうに批判をユーモアに変えて世界中に発信するなんて凄い。
芸術とはこうあるべきというものを見た気がする。
チャップリンが最高のエンターテイナーと言われる所以が詰まっている作品だとおもった。
特に最後のスピーチの話し始める前の表情が凄い。
それまでも引き込まれていたけど、ここでより一層の目が離せなくなった。
見ている人に「目を離すな」「私の言葉を聞け」と否応なしに引きつける目だったと思う。
鳥肌だった。
「人々よ 絶望してはならない」
目の力強さ、言葉の強さ、垣間見える主人公の優しさ。全てにおいて完璧すぎる。
そしてハンナの涙の美しさよ…。
以前にも見たはずなのに、こんなに感動するなんて…。