進行形の戦争中に公開された、その戦争と当の独裁者について描いた作品であるというだけで凄い!
当時アメリカは一応中立の立場にあった、にも関わらず
(もしくはだからこそ)ヒトラー批判しかも風刺の形で
笑いの対象にしている。
コメディなのに、笑いながら涙がポロポロ止まらなくて気が変になったかと思うくらい自分が異常事態に。
最後のスピーチに至っては、胸が締め付けられるように感じ
この部分ではもうポロポロからダラーッになってしまった。
『私の声が聞こえる人達へ、告げようー「絶望してはいけない」。』
『To those who can hear me, I say - ’do not despair’.』
映画ではヒトラー(そっくりのユダヤ人)はスピーチの中でこう語りかけ、
現実ではホロコーストへと進んでいた。
今起きていることについて描く製作者の力や才能というものを感じた、
などという上から目線にはなれない、ひれ伏したいくらいの気持ち。