アニマル泉

俺は善人だのアニマル泉のレビュー・感想・評価

俺は善人だ(1935年製作の映画)
4.2
フォードには珍しいホークスかルビッチのような入れ代わりの騒動劇。エドワード・G・ロビンソンが素晴らしい。二役を見事に演じ分けている。
フォードは「過剰」だ。警官や記者や群衆の数が凄まじい。量が巨大なのである。
ジョーンズ(エドワード・G・ロビンソン)が自宅に帰って明かりをつけるとギャングのボス・マニヨン(ロビンソンの二役)がいる!というのは「リバティ・バランスを撃った男」と同じ手だ。ジョーンズがエプロンを付けてマニヨンに給仕する、一人二役の場面は「エプロン」の主題も絡まって面白い。指名手配犯と間違えられる物語なので「鏡」が活躍する。カフェで犯人と通報されるまでの鏡の中でのやりとり、会社のデスクの鏡、自宅の鏡が効果的に使われる。
コロンビア、白黒スタンダード。
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