Nao

ゲッティング・イーブンのNaoのレビュー・感想・評価

ゲッティング・イーブン(1994年製作の映画)
3.5
泥棒の父親と彼を更生させようとする息子の丁々発止のやりとりを描く。

刑務所出だが、ケーキ職人というギャップもあり、何だか今一つ悪くなりきれなかったような父親のレイは、息子のティミーに翻弄されるが、子への愛情が捨て切れない選択は心が温まる。
ティミーの父親達泥棒3人の行動を常に窺いながらの駆け引きは大人顔負け。
裏を読む行動と台詞、表情などどれを取ってもまるで超一流のペテン師とでも言えるかのようで、可愛くも腹黒い。
ただ、女刑事テリーザの存在が中途半端に見えたのは残念。
騙したとか騙されたとかどっちでもよくなるねっとり具合。
テンポ良く気軽に楽しめるコメディで見やすいし、マコーレー・カルキンの演技に磨きが掛かってる。
全盛期は過去作で間違いないが、本作も捨て難い。
Nao

Nao