ルイス・ブニュエル監督作品。
ナサリオ神父は、貧民と共に暮らし、自らが貧しくても、求めたものに自分のものを分け与えていた。ある日娼婦のアンダラが、殺人を犯した後に匿ってほしいと部屋を訪れるが・・・と…
人間の本質、醜い側面が全面に押し出された、ブニュエルらしい皮肉と残酷さがめいっぱい込められた作品。
人間は何のために生きるのか。
本当に信仰心があれば、人は何も見返りを求めずに生きていくことができ…
ルイス・ブニュエル監督の1959年カンヌ映画祭特別審査員賞受賞作。
メキシコのスラムの一角で暮らすスペインから来た神父ナサリオの物語。
わずかな施し/お布施で暮らし、服やお金を盗まれても動じず、…
彼のパブリックイメージであるシュールレアリズムからはかけ離れた、どちらかと言うとロッセリーニな傑作。(爆笑するイエスの絵や女がブリッジしながら妄想で男の唇を噛みきる謎のシーンは出てくるが…笑)
協…
ブニュエルの作品で最も映像や構図が秀でていると思える映画。
それまでもいくつかの作品で確認できたが、この作品ではカメラワークが特に黒澤明的で洗練されたものとなっていて(時折挿入される人物のカットイ…
主人公の神父、神の教えに忠実に清く貧しく生きているのだが、どこかに自分は敬虔に神の教えに従って生きている善人で、他の者とは違うんだという意識があり、そういう自意識がある限り、本質的には他の俗人たちと…
>>続きを読む久しぶりのブニュエル。
スコセッシが140分強ほど掛けた題材を
90分弱でやりきる手腕に感嘆。
貧乏で真面目な神父を襲う試練とその周りの人々の話だが彼を訪ねてくる人がよりによって窓から突然入ってくる…
簡単に言ってしまえば、「沈黙」のような内容。
敬虔なクリスチャンがいくつもの災難にぶち当たる。それでも神は助けてくれるに違いないと信じて歩き続ける。
めちゃくちゃ思うのは、宗教とか神とかっていうの…
久々に3回目見て、翌日4回目見ました。2回連続で観るといろいろハッキリするので面白いね。本作にはブニュエルのクリスチャニティに対する懐疑的な面が出てはいるけど、それ以上にかなり色濃くヒューマニズムが…
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