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セクシー地帯(ライン)のtackyのレビュー・感想・評価

セクシー地帯(ライン)(1961年製作の映画)
3.5
ラインシリーズ4作目。
画面も白黒に戻り、ロケ多用になって、おそらく予算も削られたみたいだ。

しかし、内容は乾いた演出に戻り、軽妙でオシャレな「黒線地帯」のような演出に戻って、良くなったと思う。当時の東京の風俗も垣間見れるし。

「黄線地帯」の時も、SOSを書いたお札がなかなか上手く辿りつかなくて、最後に吉田輝雄のところに着くという、ハラハラさせるシークエンスがあったが、
今回もSOSを書いた紙飛行機が全然違う少年のところに飛んでしまうというところが面白かった。

いきなりヒロインかと思う三条魔子が、フェイドアウトしてしまい、結局、しっかりした三原葉子と、頼りないベビーフェイスの吉田輝雄のコンビが、活躍する物語は良かった。
ただ最後の脱出劇がダラダラしていて、「黒線地帯」の貨物列車上での格闘ほど、楽しめなかった。

全然「セクシー」な場面ないやん!
当時の観客はタイトルに騙されて見に行った人も多かったんだろうなぁ‥
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