けーはち

セクシー地帯(ライン)のけーはちのレビュー・感想・評価

セクシー地帯(ライン)(1961年製作の映画)
3.3
“赤線”から連想の◯(色)線“地帯(ライン)”シリーズ4作目は突然の路線変更で「セクシー地帯」(ネタ切れ感)。今作もまた売春クラブ絡みの話。サラリーマンの男とスリの女がタッグを組み企業向け接待用売春クラブの謎を追う。

銀座の服部時計、現在のセイコーの時計台が作中を象徴するランドマークとなっている。高度経済成長の光輝に隠れた社会の闇、黒社会との接点が吉田輝雄演じる主人公=まじめで平凡なサラリーマンに不意にも生まれてしまう、そのキッカケが上司の書類をスられたことであるというのは凄いアイデアだし、スッた女と共闘する流れも面白い。モダンジャズのBGMが織りなす都会の空気も素晴らしいものだが、2, 3作目の天知茂演じるダークヒーローに比べキャラクターも小さくなってしまった印象は否めない。