文字通りの痛快サスペンス映画。先に観た「黒線地帯」と同様、売春禁止法施工後の闇組織に飲み込まれた行きずりの男女の逃走劇で、街中(銀座)でのロケ撮影で、当時の街並みやトレンドが楽しめる。
三原葉子さん扮するスリ師の明るくポップなキャラクター設定が彼女のパーソナリティとシンクロしている様に見えて面白く、彼女の魅力に取りつかれた男性は少なくないことがよくわかる。
主人公の吉田輝雄と三條魔子が銀座でボート乗るシーンが印象的だった。今はそんなサービスは無いが、当時の人々はなんて自由だったのかと考えさせられた。