Evans

乱のEvansのレビュー・感想・評価

(1985年製作の映画)
3.8
「戦乱の狂乱」

家督相続によって揺れる人々と乱れる人心を描いた作品

大殿の描いた未来になるはずもなく、子どもたちの思惑を理解しようとせず、自らの指し示した先に行こうとするも上手くはいかなかった。兄弟の思惑もそうであるが、今までの自らの行いで蒔いた種は、恨みを増大させるのみで、その狂気に一族ともに呑まれていった。

◆次郎があまりにも弱すぎた。カエデにたぶらかされ、家来に見放されて、自らの決断はあまりにも浅はかであった。仲代達也の狂乱の熱演によって、タイトルで乱の体現されていた。
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