喜連川風連

乱の喜連川風連のレビュー・感想・評価

(1985年製作の映画)
3.5
「人類への遺産」と黒澤が称した本作。
一つの鞘に収まっていた人々が
跡目争いを引き金として木っ端微塵に散り散りになっていく。

女は嫉妬に燃え、男は権力に血道をあげる。

旗持ちの足軽が縦横無尽に駆け抜け、騎馬武者はど迫力の突撃を見せる。今の映画にはない。ましてや大河ドラマにもない。

顔は泥に汚れ、血潮が飛び、女は眉を抜いている。

切れ者かと思われた次男があっさり女に転がされ、追放された三男はその追放した父を信頼する。
喜連川風連

喜連川風連