こんな凄い作品がDVD化もされずに埋もれていたなんて…。
文学界への皮肉や怒りやドロドロ感が、筒井康隆なりのリアリティで進んでいくので、メディア化されなかったのかも‼️
ラストの30分は本当に凄過ぎて、ここでは書けないぐらいのタブーが描かれる。
「SF小説なんて子ども向けだ、ナンセンスだと思ってやがる!」と怒る筒井康隆を見て、『シェイプ・オブ・ウォーター』がアカデミー賞を受賞した際の町山智浩を思い出した。
「今まで特撮は馬鹿にされていたが、やっと認められた」と涙した姿を。
佐藤浩市演じる新人小説家が賞を獲るために、選考委員の先生に賄賂を渡しケツまで掘られるが…。
面白かったのは佐藤浩市が賞から落ちた時に文学仲間が万歳三唱するシーン。
やっぱり心の奥ではみんなライバルなのだ!
若い時の佐藤浩市をはじめ、蟹江敬三や石橋蓮司、山城新伍から片桐はいりまで豪華な俳優さんがたくさん出ているのも見もの!