監督のウィリアム・フリードキンがチンコ野郎でゲイ差別主義者だから、本作で描かれるゲイ・コミュニティーが至極薄気味悪いのは仕方ない。ドス黒い不条理なラストシーンも説明不足なのでサッパリ分かりません。
ロー・キーを多用した画面が至極ホラー映画的で『エクソシスト』以上に不気味である。音楽を担当したのが巨匠ジャック・ニッチェというところが意外。主演のアル・パチーノ、こういう幸薄い役柄もなかなか良く似合っており『ゴッドファーザー』よりも魅力的に感じる。
観終わった後はかなり不快になるけどそこがこの監督の特徴なのかもね。最終的に誰も救われないパターンがミヒャエル・ハネケに似てる。