じゃいろ

クルージングのじゃいろのレビュー・感想・評価

クルージング(1980年製作の映画)
3.7
ウィリアム・フリードキンの作品にしては厭さが物足りない気もしますがラジー賞にノミネートされるほどの駄作には思えない

アル・パチーノは重荷を背負わされる不憫な役柄が似合うなあ
ゲイ界隈の潜入捜査による家庭の崩壊やアイデンティティの喪失など居た堪れない瞬間が幾つもあるがそれが似合ってしまう

事件自体は捻りはなく、犯人のバックボーンもあまりわからないのがリアルで嫌いじゃない 結局犯人を捕まえてもまた似たような事件が起きてしまう現状を見せて終わるのはフリードキン特有の突き放しを感じられて良い

取り調べ室でマッチョ黒人に平手打ちを食らわされるシーンだけ知っていて、そのインパクトにやられて今作を鑑賞したところはある
ああいった本筋には関係ないが印象に残るシーンがあるのは強みだと思う
じゃいろ

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