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クルージングの犬のレビュー・感想・評価

クルージング(1980年製作の映画)
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普通こういう潜入捜査ってマフィアとかギャングとかの裏社会だろうに今作はゲイクラブへの潜入っていう脚本からして興味深い。ゲイに殺された死体の検査結果で精液の鑑定不能=精液は検出されたが精子がないっていうのが『セブン』的な文脈に繋がれば良いなと思ったが、闇夜の森林やら路地裏の光景が良いくらいでサスペンスに引き込む力がなくてオチ含めて微妙であり、もっとアルパチーノが洗礼を受けたり鬼気迫る展開を期待していたのが正直なところ。途中、取り調べのシーンで急にガチムチのパンイチ黒人が入って来てアルパチーノを殴るのがガキ使の利きシリーズで不正解だったときみたいなテンションで笑った。ああいう意味深な人物の乱入は『恐怖の報酬』でもあったし面白い。
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