日中戦争の泥沼へ。
もちろん、質は前作同様、堂々たる戦争大作ではあります。
でも、第一部に比べるとどうしてもつなぎの感が否めません。
『スターウォーズ』のエピソードⅤのようなものでしょうか。
それぞれの人物の魅力は、すでに第一部で出されていますし、三国連太郎のテロリストは出番が少なく、明らかに第一部での方が生き生きとしていました。
第一部では子供だった伍代家の末の息子も大人になったし、左翼少年も大人になって、それぞれの恋愛模様に絡め取られています。
第一部に比べると、恋愛模様が多くなっている感じです。
でも、余計なもののように思える恋愛模様もけっして不要なものではありません。
人間にとって大事なのはやっぱい恋愛でしょう。
それを否定するところに戦争の哀しさがあるわけですから。
日本人も韓国人も中国人もそれぞれに恋愛模様に絡め取られながらも戦争の渦に巻き込まれてしまうところが悲しいではありませんか。
それにしても、浅丘ルリ子、栗原小巻、吉永小百合、佐久間良子とまあ、まあ、まあ…。
岸田今日子が妖しい雰囲気を出しまくっています。
盧溝橋事件から、いよいよ日中戦争の泥沼に入っていきます。
674-1