佐藤克巳

戦争と人間 第二部 愛と悲しみの山河の佐藤克巳のレビュー・感想・評価

4.0
明るい左翼山本薩夫監督も、本作では左翼の里心が露呈した感。第一部は日活・民藝の俳優主導だった現実主義が後退して、東映・俳優座の俳優が跋扈して理想主義が頭をもたげて来た印象。支那事変に至るまでの経緯が描かれているが、西安事件後の国共合作と山内明演じた石原莞爾左遷が重要だったと思う。徒労感が残るが力作である事は間違いない。
佐藤克巳

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