たけちゃん

GHOST IN THE SHELL 攻殻機動隊のたけちゃんのレビュー・感想・評価

GHOST IN THE SHELL 攻殻機動隊(1995年製作の映画)
5.0
そう囁くのよ、私のゴーストが!


押井守 監督 1995年製作
声優 田中敦子、大塚明夫、山寺宏一


いやぁ、終わっちゃいましたね~……
えっ、何がって?
それは東京オリンピック2020です!
今日は東京オリンピックの閉会式ですからね。
連日楽しませていただきました!
もちろん、興味無い方もいたかと思います😔
この時期の開催に異論もあると思います😓
それも当然。みなさん、見る見ないは個人の考えで良いのです☺️
でも、僕はこの期間は映画よりもオリンピックでした……。これ以上ないほどハラハラし、声を上げて応援し、ガッツポーズで飛び上がりました(笑)

ところで、今回は日本開催でもあったので、会場の中で流れる音楽が色々と気になりましたよね。
特に、柔道の会場で流れていた曲は「攻殻機動隊」の「謡」で、ぐわーってテンション上がりました(≧∇≦)ゞワカルカナ?キヅイタヒトハ、ナカ~マ


そんなわけで、こちらのコーナー。
勝手にお知らせシリーズ「今日は何の日」
本日、8月8日はアニメ「攻殻機動隊」を監督した押井守監督の誕生日です(^-^)/

娯楽大好きたけちゃんですし、子供の頃から特撮やアニメで育ってきましたが、ひょっとすると、映像作家としては、押井守監督こそが1番影響を受けた方かもしれません。
特撮ならばウルトラマンを始めとする円谷プロや東映特撮シリーズだと思うし、アニメはタツノコプロやサンライズに育てられたとは思うのですが、やっぱり「ビューティフル・ドリーマー」との出会いが大き過ぎるんです。この少し前に「ブレードランナー」にも出会い、サイバーパンクに傾倒していくんですよね~(ˆωˆ )フフフ…

高校生になり特撮ヒーローものからは距離を置き、海外ドラマや映画を好んで観るようになりましたが、アニメは歳を重ねても大好きでした。
一方ではガンダムなどのロボットアニメを好んでいたのですが、他方、高校生くらいからは「うる星やつら」のようなナンセンスアニメも大好きで、特に、押井守がチーフプロデューサーとして参加したシリーズ前半は、当時全作VHSに撮って残していたほどです。その集大成が「ビューティフル・ドリーマー」で、ひっくり返る程の衝撃💥

で、大学生になり「ブレードランナー」以降サイバーパンクというジャンルにハマり、その先に待っていたのが「攻殻機動隊」だったんです。楽しかったなぁ……トオイメ



【押井守】
1951年8月8日、東京生まれ。
僕より一回り以上上ですから、学生運動などにも加わっていたそうですね。エネルギッシュな世代ですわ。優秀だったようで、東京学芸大学に進むも、ほとんど単位も取らずにいたといいながらも、ちゃんと卒業したようです。何年かかったのかな?
タツノコプロに入社し、タイムボカンシリーズに関わっていたようなので、やっぱり僕は押井守監督に育てられていた(笑)
スタジオぴえろに移って参加した「ニルスのふしぎな旅」は見ていなかったけど、次に関わる「うる星やつら」ではチーフプロデューサーでしたから、やっぱり天才ですね。僕もここから押井っ子(ˆωˆ )フフフ…
スタジオぴえろを退社し、フリーランスの立場で「パトレイバーシリーズ」を監督し、その後に手がけたのが、今作「攻殻機動隊」です。僕もうる星やつら以来、ずっと追いかけてきたので当時は押井作品と言われれば、無条件で観てました。
残念ながら、実写作品はそれほど好きではなく、少しずつ距離も出てきました。「イノセンス」以降はアニメも観なくなっちゃった……😅







さて、映画です。
押井作品の最高到達点だと思います( •̀ω•́ )و✧
今作がなければ「マトリックス」も生まれてない!
何よりも話が面白い( ˘ ˘ )ウンウン
士郎正宗の原作が面白いのは間違いないけれど、このストーリーとアニメとの親和性の高さが今作を原作以上のものにしていると思うんです。
アニメとしての映像表現に革命をもたらしたと同時に、ウォシャウスキー姉妹とかキャメロン監督などの実写監督にも大きな影響を与えてますよね。



オープニングから胸をグッと掴まれます!
タイトルロールがすこぶるカッコイイ!
義体が作られる過程を見せるのが良いよね。
ここで流れるのが川井憲次さんが作曲した「謡Ⅰ Making of Cyborg」です。
この場面の歌詞は、

吾(あ)が舞えば 麗し女(くはしめ) 酔いにけり
吾(あ)が舞えば 照る月 響(とよむ)むなり
結婚(よわい)に 神降りて(かみあまくだりて)
夜は開け 鵺鳥(ぬえとり)啼く

です。
音だけで聴くと全く意味不明ですが、文字にすると日本人なら何となく分かるかな?素子と人形遣いを歌っているらしいです……


また、初めて"光学迷彩"の映像化を観たこともあり、衝撃でした!ビルからダイブする素子の可愛さと相まって胸を鷲掴みされましたよ( ˘ ˘ )ウンウン
無線で会話する場面は当然口が動かないし、こもったような音が頭で響く声ってこんな感じかな?と連想させてくれましたね。ただ、ネットに脳が繋がれているのは耐えられないとも感じました( ˘ ˘ )ウンウン


今作は声優も良いんです!
草薙素子の声は田中敦子さん
最近の素子は坂本真綾さんが声を当てていますが、やはり僕は田中敦子さんが好きだなぁ。
スカーレット・ヨハンソンが素子を演じる実写版「Ghost In The Shell」はめっちゃ残念な作品でしたが、吹替版を田中敦子さんが当てたことだけは評価できます(ˆωˆ )フフフ…


バトーの声は大塚明夫さん
僕の中では大塚明夫さんと言えばバトー←イロンハミトメル
もうこれしか考えられない、大好き。
バトーが素子を思う気持ちが声から伝わるね。

それにしても、「お前の脳、ノイズが多いな?」「生理中なの」の会話は笑う。義体に生理はありません……
ラストの「もとこ~」には泣く😭
バトーの少佐への愛と献身がたまらない…


トグサは山寺宏一
山ちゃんのトグサも良いよねぇ。
9課の中でほとんど義体化されていない人間的なメンバーらしい声質を上手く出していますよね。
シリーズでトグサの演出が少しずつ変わっていくんだけど、僕は今作のトグサが1番好き( ˘ ˘ )ウンウン



というわけで、もっと語りたいけど、今日はここまで。本当は「攻殻機動隊」のテーマを深掘りしたいところなのですが、それはいずれまた。
今回は義体化されていないアスリート達による素晴らしいオリンピックの余韻に浸りながら寝ることにします。

押井守監督、70歳のお誕生日おめでとうございます😊。最後に集大成的な作品をお待ちしております🙇‍♀️🙇‍♂️🙇‍