阿房門王仁太郎

GHOST IN THE SHELL 攻殻機動隊の阿房門王仁太郎のレビュー・感想・評価

GHOST IN THE SHELL 攻殻機動隊(1995年製作の映画)
4.5
被造物たる人間の自我や自由、生きる意義は何なのか?それを何処で得るのかという問いが重みのあるハイクオリティのアクションと交互に為されるのが素晴らしいと思った。バトーも少佐も浮世離れした思索家ではないし、詰まりこの彼らのサイボーグ故に浮き彫りになる問題は泥臭い仕事に勤しむ「普通」の人間の話でもあるのだとこれで判るからだ。身体がバラバラになるまで戦車のハッチを全力で開けようとする素子に漂う悲痛さがセリフ無しで伝わるのが映画の醍醐味だよなと。
阿房門王仁太郎

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