ドナウ

GHOST IN THE SHELL 攻殻機動隊のドナウのネタバレレビュー・内容・結末

GHOST IN THE SHELL 攻殻機動隊(1995年製作の映画)
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このレビューはネタバレを含みます

近未来的な側面と香港の猥雑な町並みがデジタルとアナログの対比ようで…というよりもただただあの景色が好きだった。

魂と記憶を持った人形は人間たり得るのか。機械は記録として残し、人間は記憶として留める。しかし時が経てば、または第三者の手が加われば、それは忘れ、変化し、そのことにすら気が付かない…そんな不完全なものでしかない。肉体は壊れるしDNAにはバグがあって、もしかしたら機械も人間もそう変わらないのではないか?人間は子共を産むことができるけど機械は自分を増やすことしかできない。人形使いとの戦いの場に配置された化石や生命の樹は確か天使のたまごにも描かれていて、神話世界と近未来における永遠の命。機械がAIを受け入れたとき天使が現れる。

しんちゃんのブタのヒヅメはエヴァの影響云々なんて聞いたけどこっちの方が近いと思った。本作の映像は重く冷たいけど、似たパプリカはポップで正反対。エヴァも似たようなところから着想を得てそうだし、そもそもリリスと人形使いの姿が似ていて、世紀末の終末的な雰囲気に何かあるのかな?
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