快速ルビイ

男はつらいよ 浪花の恋の寅次郎の快速ルビイのレビュー・感想・評価

4.0
渥美清53歳、松坂慶子29歳の時の作品ですね。

夢のシーンの竜宮城でのたこ社長とか、源ちゃんがけむりをあびるシーンの演技指導も山田監督がやっていたのだろうか?想像するとなんか可笑しい。

瀬戸内の小島で2人が出会ってから別れるまでの場面、特別何かおこるわけではないが、いいシーンです。おふみさんが清楚ですごく美人さんです。別れ際もあっさりと別れて行く。ただ葛飾柴又の車寅次郎とだけはしっかり伝える。リリーさんとの出会いのときもこんな感じだった。船が出ていく時、ふみさんはいつまでも手を振っている。

今回、真面目で常識人のはずの博のひどい台詞が炸裂していた。
ふみさんが柴又を訪れた時、ふみさんが婚約者について、冗談一つ言わないひと、寅さんみたいに楽しい人ではない、といい、
おいちゃんが、「楽しけりゃいいってもんじゃありませんよ男は」
すかさず博が「大事なことは、人生を力強く生きることです。兄さんみたいな人は、それがないんですよ」ときっぱりと言う。
あまりのお言葉にお前何様だ、と思ってしまった。

ふみさんが帰ったあと、さくらとの会話。
寅「こっちの気持ちにもなってくれって言うんだよ。こんな惨めな気分にさせられてよ」
おいおい、大阪での夜のこと忘れたのか?部屋から逃げ出し、翌日には大阪からも逃げ出してる。あれでふみさんにとって寅はただの面白い人+いい人+恩人が確定したのだから、恩人に報告に来るのが筋だろう。

しかしマイベストムービーに選出。
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