このレビューはネタバレを含みます
大島渚監督 コント風 「死刑」とは?
2012年7月1日 15時26分レビュー
1968年、ATG(アートシアターギルド)、創造社提供。
脚本田村孟、佐々木守、深尾道典。製作、…
死刑制度の是非をテーマにした大人の寓話で、舞台的なコメディ演出を織り交ぜる密室劇というのは、想像の範疇内。
絵的にもオーソドックスだ。
感心したのは死刑囚の心象を非常に的確に掴んでいるところで、実地…
「Rの肉体は死刑を拒否した」、Rは死刑執行されるが脈が止まる気配がない、異変に気付いた死刑執行人達はRの意識回復に努める。意識を取り戻したRは自らがRであるという自覚を失っていた。ここからRがRであ…
>>続きを読む笑える映画といえばの一作。
もー盛り込み過ぎなんですよ大島渚。とりあえず神父がいらんだろ…そもそも在日犯罪/差別と死刑制度を別に扱えばいいのに。
また大島渚は在日問題について差別反対の立場だったと言…
“皆さんは死刑廃止に反対ですか賛成ですか”
“皆さんは死刑場を見たことがありますか”
“死刑執行を見たことがありますか”
Rという一人の在日朝鮮人の男の死刑が執行される。しかし、このRという男は…
重苦しい映画と思いきや、コメディ要素が強く、また中盤以降は現実と妄想の境目があやふやになり、かなり楽しめた。すべてのカットに意味がある。確かに、在日朝鮮人や死刑制度に関する問いかけは大きなウェイトを…
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