みすだ

絞死刑のみすだのレビュー・感想・評価

絞死刑(1968年製作の映画)
4.5
倫理観ぶっとびコントがよかった
予想外の舞台演劇調コメディに笑ってしまう
いい意味で想像と違った

小松川事件がモデル
少年死刑囚が死刑執行中に記憶喪失になり、記憶を取り戻させようと検察、刑務官たちが犯行現場、家庭を演じてみせる。
記憶喪失のRが放つ、犯すとは何か、なぜ犯すのか、なぜ殺すのかという純粋な質問に、自分が犯した犯罪かのように詳細に答えられる刑務官とRは何が違うのか、という流れで肉体と精神どちらが人を人たらしめるのか、国家とは何か、戦争直後の在日問題について問題提起していく感じ


犯罪心理がわかるから犯罪を犯す人間と同じていうのはさすがに詭弁だと思うけど
ムカつく人間に「殺したい」って思う人間と実際に殺してしまう人間は全く別物
「魔が差した」では済まない一線があると思うけど綺麗事すぎる?

小松川のあたりというか新小岩から大島あたりの荒川沿いの町は独特の雰囲気あるよね
みすだ

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