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虚栄のかがり火のジャンのレビュー・感想・評価

虚栄のかがり火(1990年製作の映画)
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正義などどこにも存在しない身勝手な人々の表層的な饗宴を延々と見せられる。最後に実現されたかに見える正義も、違法な盗聴に嘘を塗り重ねたメディアにより実現される点で、毀損された正義である。評判が悪い映画だが、デパルマの中でもかなり好みだった。
冒頭の長回しはまあまあといった感じだったが、トム・ハンクスが自宅で猟銃を撃ちまくるシーンが面白かった。主観ショットやあおりで人物を捉えるショットを見ると、ヒッチコック・ウェルズ以降の映画だなあと思う。
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