唯

虚栄のかがり火の唯のレビュー・感想・評価

虚栄のかがり火(1990年製作の映画)
3.0
「悲劇を自分の利益のために利用する」人間しか出て来ない。
だが、それが人間というものである。
どんなに悲劇的状況に追い込まれ、傷付き打ちひしがれても、どこかで冷静に損得勘定をしている。
経済的または社会的に自分が得をするためのストーリーを仕立て、苦しみや怒りや哀しみのポーズを取っては勝利のために邁進する。
そう考えると、本当に純粋な心からの感情や言動なんてこの世にはないのかもしれない。

当時の、何よりも前提として白人黒人の差別意識があって、時に法よりも有効という点は驚かされるよなあ。
唯