潜水艦内の息詰まる閉塞感に加え、死を覚悟でこの虚しい任務に意義を見出そうとする乗組員達の帝国軍人魂に感動する。池部良&三橋達也は勿論、我侭な外交官娘を怒鳴りつける軍医長の平田昭彦までも熱血男気キャラで嬉しい。
「この氷は50人の日本軍人の汗で出来たんだ!その為に再び国に帰る望みを捨てたんだ!」
東宝(特撮)映画の名脇役、平田昭彦が珍しく(?)男気溢れる軍人を熱演。今回の演技で彼のファンになった。
しかしながら、外交官娘のミレーヌ嬢が色っぽすぎ!熱にうなされて「ウフーンッ、アハーンッ」と言うところなんか喘ぎ声に聞こえる。
潜水艦映画としても良く出来ていると思う。それに加えて、日本軍独特の厳しい上下関係もそれとなく描かれており、兵達が垢すりでお互いの労働力を比べ合うシーンが生々しくて効果的だった。軍隊映画としても良い出来だと思う。