谷口

関東緋桜一家の谷口のレビュー・感想・評価

関東緋桜一家(1972年製作の映画)
5.0
仁義ありし東映任侠映画への美しすぎる挽歌。高倉健が仁義を切ろうとすれば遮られ、鶴田浩二の最期の台詞を契機に高次へ。スクリーンの最奥へと消えていく藤純子と高倉健を見送る菅原文太、それを見守るのは片岡千恵蔵。仁義なき実録路線への傾斜を予感させる文字通り記念碑的ラストシーン。赤と黒が映える高倉健と藤純子の逢瀬に花札を重ねる。仇討崇禅寺馬場を彷彿とさせる振舞いをみせる藤純子の短筒。鳥肌立たずにはいられない
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