JunJun

カニバル/世界最後の人喰い族のJunJunのレビュー・感想・評価

3.0
「食人族」が大好きな自分としては、ルッジェロ・デオダート監督の「カニバル」を見なくてはと思い、遅ればせながら鑑賞しました。

ウンベルト・レンツィ監督の「怪奇!魔境の裸族」の影響を受けて、ルッジェロ・デオダート監督が描いた食人映画の処女作。

「食人族」同様、セクスプロイテーションを意識している作品なだけに、出てくる人々皆裸。男性器や陰毛もモロ映しですが、何故か卑猥に感じない。それ以上に画面から伝わってくる、未開の地には本当にこういう部族がいるんだという好奇心が勝るからだと言えよう。
「カニバル」でも「食人族」でも、身体をペタペタと触るのは、肉付きを確かめる風習らしいとの事だ。

内容的には、未開の部族の恐ろしさを描いたホラー作品な扱いだが、まったくホラー要素は無いに等しい。(残虐描写はある)
単調でつまらないし、チープといえばチープな作りだが、それ以上に画面が持つ力というか、未開の部族の生態を知ることができる喜び。
ナショナル ジオグラフィック的なネイチャー映画として良いのではないかと考えられますね。
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