Hagieen

ワンス・アポン・ア・タイム・イン・チャイナ外伝/アイアンモンキーのHagieenのレビュー・感想・評価

4.2
ユエン・ウーピン監督、ドニー・イェン、ユー・ロングァン主演。

悪徳役人から金品を盗み庶民にばらまく義賊・鉄猿。
役人たちは何とか鉄猿を捕まえるべく、怪しきは片っ端からしょっ引いて拘留していた。
そんな折、街に訪れたウォン親子は拳法の達人ゆえに巻き込まれていく。

義賊・鉄猿をユー・ロングァン、相方をジーン・ウォンが演じる。
アクションも素晴らしく、マキビシや壁に張り付いたり、鎖を使ったアクションなど忍者っぽい。
ユー・ロングァンの義にアツそうな顔がまたハマる。近年は脇に回ることが多いが、鉄猿主人公でシリーズ化もできたんじゃないかと思う。
サポートするジーン・ウォン(王靜瑩)も本上まなみ似にみえて美しい。

そしてワンチャイのウォン・フェイフォンをコピーしたかの如きキャラクターとして、ウォン・フェイフォンの父親ケイインを演ずるのは我らがドニー兄貴。
おなじみの傘を使ったアクションや無影脚の乱発などサービス満点。
子供時代のウォン・フェイフォンを演じるのはツァン・シーマン。
初見の時は男の子だと思っていたが、女性らしい。
小さいとはいえ弁髪させられるのは気合が入っている。アクションも素晴らしい。
ウォン・ケイインの話であると共に、ヤング・ウォン・フェイフォンモノでもあるという欲張りな構成。

いわばねずみ小僧と子連れ狼の要素を中華武侠バージョンに仕上げたという感じ。
コメディ要素、アクション満載、飽きさせぬテンポとエンタメとしての完成度が高い。

そしてこの2大達人を相手にするには強力な悪役が必要。
少林寺出身の悪徳和尚ハンホンが立ちふさがる。
このハンホンの毒手や伸びる袖攻撃など反則すぎてw
悪役は毒使うのはお約束ですが、あの袖攻撃はオールレンジ攻撃ですかね。さながらジオングに見えた記憶。
あの炎柱でのラストバトルのシチュエーションは完全に男塾の世界w
大傑作です!
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