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キツツキと雨のrのレビュー・感想・評価

キツツキと雨(2011年製作の映画)
4.0
どこか懐かしい音のはじまり。
柄柄のタオル、5本指の靴下、町内の賑やかさ、背景から小物までリアルで好きな感じ。
町内の一体感、何事も本気で動く純粋さは可愛らしく、いつの間にか克彦さんがスタッフ帽子を被り撮影スタッフになっていてそこも面白かった。
役所広司さんの間の取り方、じわじわとくる絶妙な可笑しさが上手で、ゆったり進む映像に感じさせない。田舎のお父さんを本当に細かく身体に染み込ませて演じているからリアル感で溢れている。いるいると思ってしまう。徐々に克彦さんに心を開いていく幸一の掛け合いも微笑ましい。
キツツキと雨。タイトルや始まりと終わりの場所が同じところも。適当のようでいろいろと深い想いが繊細に詰め込まれている作品だ。フィルムのような。
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