桃子

ナイアガラの桃子のレビュー・感想・評価

ナイアガラ(1953年製作の映画)
4.2
「色つきに感謝」

モンローの最初のカラー映画主演作である。そしてかの有名な「モンローウォーク」を拝むことができる映画でもある。モンローウォークなんていう言葉を知らない若い人もいるんだろうなあ。解説すると「内股気味でヒップラインと胸の谷間をリズミカルに動かしながら」歩く方法。なんともセクシーな歩き方である。今どき街中でこんな歩き方をしている女性は皆無だろう。もしいたら目が釘付けになってしまう。
モンローはこの歩き方をするために、衣装担当の人に頼んで片方のパンプスのヒールを1/4インチカットしてもらったそうだ。不安定にするとよけいに身体が揺れるなんていうことをよく思いついたものだ。
ポリーの役は当初アン・バクスターだったのだが、彼女が降板し、かわりにモンローに白羽の矢が当たった。当時売出し中だったモンローのために、すぐに殺される設定だったのをもっと目立つように脚本が変更されたという。確かに目立っている。特に印象的だったのは、ショッキングピンクのワンピースだ。モンローだからこそ着こなせる色、そしてデザイン!ほんとによく似合っていて素敵だ。カラー作品であることに感謝したい。
モンローのことばかり書いてしまったが、ストーリーはなかなかよく出来ている。ずいぶん前に1度見たことがあるし当時の映画HPにレビューも書いているのだけれど、あらためて見るといい映画だなあと納得してしまった。
ナイアガラの滝はいつか行ってみたい観光地だけれど、もう無理かなあと99%は諦めている。映像で見る滝は壮大で迫力満点だ。モンローのセクシーな姿とナイアガラの滝を堪能してお腹いっぱいになれた。モンローファンなら必見の映画です。
桃子

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