ローレン・バコール!こんな皴しわになってしまって!!
が、低音ボイスは変わらず魅力的。あの「ふふん」って感じもまだまだご健在。
お話は、恋愛やセックスなどというロマンスの幻影に幻滅した男が、ユーモアや知性や知的探求心のある女性と知り合い、友情の究極の関係として結婚したものの、相手の女性が求めていたものは、やはり恋愛やセックスであった、という内容。
あるいは、中年になってもメイクもろくにせず野暮な服を着て、大学で冷めた恋愛論を講義していた女が、男に好意を寄せられて自分の中で眠っていた女としての部分が開花したのは良いが、相手の男が求めていたものは彼女の性的魅力ではなく、その内面であったという話。
なんだかんだ言うて、結局女性は見栄えが良くないと自信が持てないんですね、という外見至上主義に毒された話。
しかも劇中ではキレイやらセクシーやら言われてるけど、正直???なバーブラ・ストライサンドなのである。
1996年作の割にはずいぶん古風な話だな、と思ったらオリジナルは1959年のフランス映画なのですね。