Fredisius

奇蹟の輝きのFredisiusのネタバレレビュー・内容・結末

奇蹟の輝き(1998年製作の映画)
4.0

このレビューはネタバレを含みます

必見映画の1つとして話に聞き、友人から円盤を借りて鑑賞。
何故こんなにも内容的にもビジュアル的にも素晴らしい作品がなかなか観るのが難しいのか……
死後の世界を具体的に、ある種ビジュアル的にわかりやすく描きすぎてしまったせいなのかな。

生まれ変わりを信じるタイプの自分には、なるほど、こう表現するか……とすごく本当のことのように思えた映画でした。

思うだけで全てが実現し、不可能はない世界が魂の世界であり、体は器でしかない、とか。

個人的に、お互いに本当の意味で向き合うために主人公の前に現れる身近な人の存在は、なんだか素敵な設定だなと思いました。

生まれ変わりの研究の中には、私たちが人生で出会える人達というのは、前世でもすごく関係性の深かった人であることが多いという研究があります。

また、DVDのみ収録の没エンディングはもっと現実的な描写をしていて、自殺をしてしまった彼女はそのカルマ故に、次の人生も苦労をすることになる。
でもクリスティも自ら望んでそばに居られる生まれ変わりを選ぶ当たり、ソウルメイト研究とかにも通じるところがありました。

私が読んだ、生まれ変わりの研究をまとめた本からだいぶ影響受けているのでは?と思うくらい解釈一致でした。


採用エンディングは最後素敵に描かれていて、個人的にはラスト好きでしたねぇ。
映画として、辛すぎず良かったのではないでしょうか。没エンディングだったとしたらなかなかに刺してくる映画になってましたね……全くイメージとベクトルが変わってきます。

自分で選んで生まれてきたのだから、やはり自殺は良くない……その辺がメッセージとして色濃く現れている作品でもありましたね。地獄の描写もなかなかに怖かった。
でも、短い命を選んで生まれてくる魂がいるように、自殺を選ぶ魂もいるのでは?と考えてしまう私にとっては、自殺者をあそこまで追い込まなくても良いのではとか思ってしまう。
カルマは、前世達成できなかったこと、という考え方をしているので。

もうなんだか胸いっぱいで上手く言葉に纏められないのですが、とても勉強にもなり、心温まる映画でした。
Fredisius

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