pauh

奇蹟の輝きのpauhのネタバレレビュー・内容・結末

奇蹟の輝き(1998年製作の映画)
3.4

このレビューはネタバレを含みます

初っ端の展開があまりにも前世に何をやらかしたのか不安になるレベルで妻が不幸に見舞われ過ぎていて可哀想でしたが、最後は無事救いのあるハッピーエンドとなりようやく報われて良かったです。
ロビン・ウィリアムズが天国に行った時の描写が美しく、絵画のようなタッチなのに立体感があり豊かな色彩と不思議な感覚に夢中になりました。
何よりも先に逝ってしまった愛犬と会えるのが素敵すぎて、楽しそうに飼い主さんとじゃれたり走り回ったりする姿に感動し自分も将来こういう風に迎えに来てくれたら嬉しいなぁと思いました。
娘と息子や恩師など、死後の世界では自分のなりたかった姿になれるというのも面白く自分ならシャロン・ストーンになりたいなという妄想もできて面白かったです。
また天国だけで無く地獄の描写もインパクトがあり、特に人の顔が延々と埋まっている暗闇の中言い争いをしていたり息子を探していたりと、声をかけてきた誰かのお父さんはもうどれくらいここで待ってるんだろうと想像をすると更に怖くなりまさに地獄だと思いました。
台詞自体もなんだか詩的な表現が多く小説を読んでるような感覚で楽しめて、特に印象に残ったのが、「人が不可能と言うものは誰も見た事が無いだけなんだ」という台詞や「君があまりにも素敵だから天国より地獄を選んだんだ」という台詞がグッときて素敵でした。
ただこれだけ辛い思いをした人間が楽になりたくて自殺したら地獄に行くというのが可哀想すぎて、そもそもどんな自殺者も死にたくて死んだ訳では無い筈なのに(解放されるにはその道しか無かった)と思いせめて死後くらい天国に行かせてあげて欲しいとも思いました。
宗教的なものについては全く信じてないけど、死後の世界があったら素敵だなぁと思える作品でした!
pauh

pauh