チャールズ・ブロンソンの代表的な「デス・ウィッシュ」シリーズの最初の作品です。このシリーズ、なんと「ダーティー・ハリー」シリーズと並ぶ5作品も出てる。ただし、ダーティー・ハリーは警官ですが、ポール・カージー(チャールズ・ブロンソン)は一般人。自警主義デス。
舞台はニューヨーク。都市開発会社に建築家として勤めるポール・カージー(チャールズ・ブロンソン)は妻と娘の仇を取るべく、銃を取り街を(勝手に)救うべく立ち上がる……という話です。短い尺ながらポール・カージーが銃を取り、ひとり自警団として街の浄化に乗り出す過程がきちんと描かれています。この辺は丁寧でとても好印象。
そして、落とし所もちゃんと考えられている。もちろん、ブライアン・ガーフィールドによる同名の原作小説があるので、ストーリーの基本的なところはしっかりしているわけです。それでも、映像にしてちゃんと納得感のあるつながりにできるかどうかは監督の手腕にかかっている。マイケル・ウィナー監督はとてもいい仕事をしたと思います。